小樽 三角市場のお隣さんの船見坂に行ってきた。

斜度15パーセント 絶景間違いなしの船見坂


三角市場の隣りの丸味屋さんからひと角西に進むと山側に急な坂が出現します。
小樽は坂の町としても有名なのですが、この坂の傾斜は勾配標識15%の看板が立っていました。

船見坂という小樽でも有名な坂でした!!

映画で撮影されたりする小樽のランドマーク的な場所のようです。

小樽の歴史に詳しい小樽案内人 (小樽マイスター検定に合格した方)にお伺いしたのですが、明治37年にこの坂の付近の稲穂町で大火災が発生し、記録によると2481戸が被害にあったそうです。火事の延焼を防ぐ目的で坂を切り開き作った道が船見坂なのだそうです。
防火の目的で人工的に坂道を作るなんて発想がすごいですね!!

船見坂の他に十間坂という坂も火事の延焼を防ぐために道幅を広くした坂だそうです。
十間坂の十間は長さの単位で18メートルぐらい。かなり道幅が広いようです。

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小樽はかつて海運業の町として栄えていました。


船主の積み荷を火事から守るために石作りの倉庫がたくさん作られたそうです。
稲穂町の火災の際も、石作りの倉庫や銀行等が燃え残ったと記録に残っているそうです。
現在でも観光で有名な小樽運河付近には石作りの倉庫がたくさん残っています。
火事は一瞬で人の命も財産もなくしてしまいます。
そんな火事から人々の生活を守るために作られた坂だったんですね。
ちなみに、この船見坂の勾配よりもきつい最大傾斜24%の坂があるそうです。

はげましの坂というそうですが、夏に登るのは本当に厳しそうですね。

船見坂が映画等でロケ地となっていることをお伝えしましたが、中山美穂さんが主演した「ラブレター」という映画のロケ地にもなっているそうです。

ラブレター、つまり、手紙が重要な意味を持っている映画だそうです。
そして、郵便局の方が手紙を運んでいるシーンでこの坂が登場するのだとか。
残念ながらこの映画を見ていないのですが、小樽の町や海が一望できる素敵な風景なので映画のシーンで使いたくなるのでしょうね。
駅から徒歩15分程でこんな素敵な風景に出会えるなんて、さすが坂の町小樽です。

 


小樽の坂で怖い体験をしたことがあります。
冬に小樽出身の友達のご実家に車で訪問したときのこと。
坂の上にあるご実家の坂道を進んでいたのですが、途中から車がバックし始めました。
私は坂が急なので一度引き返してからもう一度登るのかと思っていましたが、実際はタイヤが滑って坂道を滑り落ちていたのだとか。
国道5号線という交通量の激しい道の手前で車が止まり、命拾いしました。

現在、急な坂道はロードヒーティングという設備で雪を溶かしているので、こんな危険なことはないようですのでご安心ください。

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