恵まれた土地との出会い ねこの家の建築ブログ

ぎゃらりー&かふぇ ねこの家は北海道の森の中にあります。
北海道の札幌市のお隣の石狩市にあります。
地図でいうと、このヘンです。

 今日は作家あとりがこの地を最初に訪れれた時のことをお話しします。


ねこの家が建築されている場所は、小高い丘の上にあります。
森と田んぼが一望できるゆったりとした雰囲気の森の中にあります。
建物の後ろ側には小川が流れ、釣り人たちが釣りを楽しんでいたり、森の中の雰囲気というよりもやや田舎の風景に近いかもしれません。
バス停からも遠いし、バスだって一日に三本しかありません。
ねこの家は、そんな人と自然とか共存している場所にあります。
もちろん、最初から「ねこの家という建物」があったわけではありません。
そう、あとりが最初に訪れたときは、ただの原っぱと急な斜面があるだけの何もない荒地でした。
この場所は、もともと売却されていない土地でした。
あとりの思いと理想を聞いた山の持ち主が紹介してくれたのです。
1.周りが森。
2.海は見えないけど、近い場所にある。
3.風が心地いい。
4.小高い丘がある。
5.三方を木々に囲まれているため、景色は良いが外界からは閉ざされている。
この場所であれば、何を建ててもよい。
この五つの条件は、作家あとりにとって、まさに理想ともいえる条件でした。
もう迷うものはありません。
ありませんが・・・・・・・・・・・あとりには、ひとつ気がかりなことがありました。
作家は絵を描く経験はあっても、建築の経験が全くないということです。
ここからでした。
アトリ・アートスペースの建築計画の始まりです。
山の持ち主の方には、返事まで一週間の時間をもらいました。
あとりはその一週間の間に「確信」を見つけようと考えたのです。
建築経験が全くないというところから、あとりはどのようにして建物を建てようかと悩みました。
まず図書館に向かい、家の構造について勉強しました。
次に向かった場所は、家を作っている現場を見学することでした。
あとりには技術はありません。
技術がなくても、知識で何とかなる部分は実際の目で見て補おうと考えたのです。
家を建ててる最中の現場を見に行ったり、ログハウスの工房を訪ねては木の性質と特性、加工の仕方などを聞きました。
そして、あとりは「確信」を「革新」にする決意を固めました。
それはまるで、絵本「三匹の子豚」の物語に出てくる、レンガのおうちを作るように時間をゆっくりと少しづつかけても完成させようという気持ちでした。
あとりの思いは、「未完の作品」にはしたくない。
その強い思いが自らを後押ししたのです。
ただのアトリエではない、建物そのものがアートでなければならない、と作家独自の視点でアトリエ建築の計画は始まったのです。
『第六話』
http://atol-neco.jp/
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