小樽には古い建築がいっぱい。小樽市内でみかける「小樽市指定歴史的建造物」とは?

小樽観光をして建物に注目して写真を撮影していると、とにかく目につくこの看板。

小樽市指定歴史的建造物

ちょっと変わった紫色の看板なので建物の外壁にまぎれることなく目につきます。
観光客が多い運河の近くや、昔銀行がたくさんあって「北のウォール街」と呼ばれていたあたり、メルヘン交差点から堺町通りなどでよく見かけました。

小樽は火災の被害を避けるために明治から大正時代にかけて石作りやレンガ作りの倉庫や銀行が作られていました。
石作りの近代建築が指定になってるのかと思っていたのですが、水天宮に行く途中で見かけたこちらの建物は木造建築です。


(写真 北海道製罐株式会社)
罐友倶楽部

どのような経緯で「小樽市指定歴史的建造物」に選考されたのか調べてみました。

今回も、小樽市のページを参考にしておりますので。詳細はこちらをどうぞ。

小樽市ウェブサイト⇒https://www.city.otaru.lg.jp/simin/gakushu_sports/kenzo/

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上記の内容を要点のみまとめて加筆しますと。


小樽市では、1983(昭和58)年に「小樽市歴史的建造物及び景観地区保全条例」を制定し、31棟の「歴史的建造物」を指定しました。
その9年後。
1992(平成4)年に、「小樽の歴史と自然を生かしたまちづくり景観条例」を制定し、歴史的建造物の実態調査を行いました。
調査は日本建築学会北海道支部に委託したそうです。
歴史的背景、小樽の地域における建物の意義、聞き取りなど多方面の調査の結果を元に、保全した方がよいと判断した建物を「小樽市登録歴史的建造物」として登録し、所有者の方々の同意を得て指定したのが「小樽市指定歴史的建造物」です。2016年現在、「小樽市指定歴史的建造物」は78棟あります。

上記を更にまとめると、選考基準は
①建造物としての価値
⇒建築様式、材料、設計者
②歴史的な価値
⇒小樽と歴史とどのように関わってきたのか
③存在・象徴としての価値
⇒人や生活とどのように関わってきたのか

ということになるのでしょうか。

◎小樽市指定歴史的建造物の説明が書いてある看板の内容には、建物の説明だけではなく、なぜこの建物が選ばれたのかヒントになる内容も記述されています。

お時間がありましたら、歴史的建造物をめぐる旅もしてみませんか?
旧越中屋ホテル


旧名取高三郎商店


なぜ、小樽市の条例で歴史的建造物と景観の保護が必要だったのか。この件につきましては、別ブログに掲載予定です。

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