草間彌生に誘われて……
私が彼女の世界に引き込まれたのは、ごく最近のことです。
国立美術館で開催されている、草間彌生展で私は彼女の世界に誘われました。
今年で御年88歳にして、今もなお現役でアートを生み出しているパワーはどこからやってくるのだろうか…………
アートを生み出していくことは、年齢問わずに大変なエネルギーを使います。
アートとは、いわば自らの分身を生き写すように仕上げていくからです。
国立美術館で開催された草間彌生展のテーマもまた、自らの生命を体現させる内容でした。
〔我が永遠の魂〕
それが、今回の草間彌生展のテーマでした。
魂のせんりつ(叫び)が会場に木霊するかのように、草間彌生のエネルギーが作品を飛び出して、会場の中を飛び回っているような錯覚さえも覚えました。
私の中に、草間彌生氏のエネルギーが突き抜けました。
こんなにも、強く、鋭く、心底から湧くブラックポップのように、新たな魂の呼応が海の深い場所から地上へと湧き上がるような印象は、他のどの画家よりも強烈でどの作品よりも自我として魂に呼びかけられる。
まるで、生き方の更新が求められているような印象を受けました。
草間彌生氏が織りなす世界には、無限なる可能性がある
彼女のアートワールドで、他の画家とは違うところは、草間彌生自身にも作品にも強い影響力があるということです。
まるで、彼女の価値観に触れたものは、強制的に転生させられてしまうかのような強烈な力を秘めています。
私自身も影響を受けた一人です。
草間彌生という人物を知れば知るほど、身近に感じられ、そして、どこか遠い日の思い出を見つめるように、自分という存在が産まれた意味の探求へと連れて行かれます。
懐かしい気持ち
寂しい気持ち
自由な気持ち
そして、生まれるときの苦しみと、死の苦しみ
様々な思いが、作品を通して伝わってきます。
魂の解放こそが、草間彌生作品の伝えたいものなのではないでしょうか、
※主観ですけどね……(^o^;
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