北海道 石狩市のカフェ店長「さくら」の紹介 茶トラのネコさん

北海道石狩市にある
「ぎゃらりー&かふぇ ねこの家」

ねこの家 http://atol-neco.jp/

店長は猫の「さくら」です。茶トラさんです。

「ねこの家」が、カフェではなく、猫の絵のぎゃらりーとしてオープンしていた2010年の春。一匹の子猫が森の中からやってきました。
このねこに、どんな過酷な運命があったのか。
「ねこの家」に来た時は、片足の先が無い三本足状態。お腹には3ヵ所も穴が空いていました。ガリガリに痩せています。瀕死の状態ですが、食欲はあります。餌をもりもり食べました。人慣れしているので、おそらく飼い猫だったのでしょう。
この子は助からないかもしれない。そう思いながら、保護することになりました。

食欲があること。鳴き声が大きいこと。こんなに重症な状態でも、生命力にあふれていました。生きているって、素晴らしいですね。

こねこは、確実に回復していきました。お腹の怪我も、ふさがり元気になってきました。足はなおりませんが、三本足で自由に歩きまわります。怪我の保護のために服を着せました。これが、「さくら」店長が服を着ている理由です。

春にギャラリーにやってきた子猫なので、「さくら」と名付けました。かわいい、女の子。だと思ってました。


あれから6年。
元気になった「さくら」さんは「ねこの家」の店長となりました。気分がよいときは、ソファー席でお客様をご接待します。

気分が良くなったら、外でお客様をお迎え&お見送り。

さくら店長は「ねこ」ではありますが、私達人間に重要なことを伝えてくれました。

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さくら店長の生き様が教えてくれること その1


過酷な運命を乗り越え、生きていく強さ。

「ねこの家」の周りは冬に人が住んでいない別荘と田んぼなので、近所で飼われていたとは考えにくいです。かなり遠くから旅をしてきたことが予想できます。
傷だらけになり、生命の限界で「ねこの家」にたどり着きます。
よくたどり着いたと思います。強運の持ち主です。

「ねこの家」に来たお客様で、傷だらけのさくら店長を見かけていた方がいました。その方は少し離れた住宅街に住んでいて、6年前に傷だらけでボロボロの子猫、見かけていたそうです。
その方も猫は好きだけれど、一目みて助からない様子の猫を保護することができなかった、と言っていました。
さくら店長を保護した経緯をお伝えすると、絶句して、「多分、この猫に6年前に会っていたかもしれない」と話してくださいました。
「あのとき、助けられなくてゴメンな」
その方が言うと、普段は寝ているさくら店長が
「にゃーん」
と一声なきました。お客様は、大感激してました。
「ありがとう、許してくれるんだね」

作り話のようですが、実話なんです。まだまだ、ミラクルエピソードはありますが、別ブログでお伝えしますね。

さくら店長の生き様が教えてくれること その2


他者に対する絶対的な信頼と不屈の根性。

さくら店長は、元々トイレなどのしつけができていましたので、飼い猫だったようです。毛並みや模様もきれいです。なんとなく、言葉も伝わっているように行動します。とても賢い猫です。
しかし、なんらかの理由で飼い主の元を離れ、野良猫の状態になり、怪我をしていました。

縁があって、「ねこの家」にたどり着いた、という訳です。

さくら店長は、自分を助けてくれるのは人間だと信じていました。だから、「ねこの家」にたどり着く前にもたくさんの人に助けを求めていたと思います。断られても、あきらめず助けを求め続けました。

例え命がけでも、人間だって、あきらめてしまうような状況の中、助けを求めて頑張り続けたさくら店長。
怪我の治療で動物病院に行った時に、病院の先生が驚いていました。お腹に穴が空いていますから、治療は痛かったはずなんです。でも、抵抗せずに治療を受けていたそうです。「こんなに我慢強い子は見たことがない」とおっしゃっていました。
「完全に人間を信頼しているからですね」

…この動物病院の先生の言葉、すごく感動しました。

一見、普通の猫に見えますが、実はこんなエピソードがあったのです。

もし、石狩という町で「ねこの家」の看板をみかけたら、店長に会いに来てください。ちょっと、勇気が持てるかもしれませんよ。

ちなみに、さくら店長。大きくなったら男の子であることが判明しました。名前は改名せず、そのまま「さくら」です(笑)

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