ミュシャ展&草間彌生展の楽しみ方 後編

2017年6月5日までミュシャ展、2017年5月22日まで草間彌生展が開催中です。


場所は東京の六本木。国立新美術館です。東京メトロ千代田線の乃木坂駅と直結しているのですね。

前回の続きです⇛

 

今回、国立新美術館に行って来た感想は本当に楽しかったです。
日本の美術館は固苦しいイメージがあったのですが、今回の展示会は作品をスマートフォン等で撮影できる展示室があったり、草間彌生さんの作品にちなんで、展示会場の外ではカラフルな丸いシールを白いテントの中の白い壁や椅子に張り付けるコーナーがあったりして、それぞれの思い出が作れる仕掛けがいくつもありました。
別ブログでもお伝えしておりますが、「スラブ叙事詩」の音声ガイドが素晴らしかったです。壇れいさんと、男性の方の声、そしてスメタナの「我が故郷」の音楽で構成されています。

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音声ガイドはあったほうが100倍楽しめる

他のブログで、「ミュシャ展の音声ガイドは絵の横の説明文とほぼ同じなので、必要ないです」という情報を見つけましたが、情報量が違うと思います。好みの問題ですが、音声ガイドを聞きながら絵を眺めていると、自分では気がつかなかった絵の背景に視点を移すことができます。絵の説明の文章を事前に読んでから音声ガイドを聞くのもオススメです。

もう一点。他のブログでオペラグラスが必要ですとの情報もありましたが、基本的にオペラグラスを使って観賞するように描かれた絵ではないように感じました。

ミュシャが「スラブ叙事詩」で描きたかったのは昔の宗教画。一目見て文字が読めない人にもストーリーが伝わるような絵だったのではないでしょうか。
上部の細部まで観察したいという方は必要かも知れません。オペラグラスを使うと絵全体の構造が見えにくいように感じましたよ。

スラブ叙事詩は全体の構成や、配置、色合い等で人物が浮き上がって見えます。この、3D的な迫力を感じるためには、この巨大な絵を少し離れた場所からぼんやりと眺める必要があります。絵の前に立っていた時には気がつかなかった奥行きを別の展示室に移動した時に感じるのです。ミュシャがスラブ叙事詩を巨大なサイズで製作したのは、このためだったのではないでしょうか。

草間彌生さんの展示会は、作品と一緒に記念撮影したり、お気に入りの絵を見つけたり、作品を通して自分を見つめるような不思議さがありました。

森の木々の間を散歩する森林浴というものがありますが、草間彌生展はさながら色彩浴のようです。色の洪水。

その中で、単純な色彩や形が繰り返されるミニマルアートな表現。
自分自身の写真や生身の自分をアートとして表現したり。
表現の可能性が多様です。

草間彌生展を観賞した後、みなさん関連グッズが欲しくなるようで、物販のレジが大行列でした。
草間彌生さんの魅力、おそるべし、です。

ぜひ、気合いを入れて国立新美術館へ!

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